top of page
池田顔.JPG

​ご挨拶

​40代目美術部部長 池田 涼華

本日はお忙しい中、また暑さの厳しい中、「さわらび展」にご来場いただき、誠にありがとうございます。私たち美術部は現在3年生8名、2年生9名、1年生13名、そして中学生5名を加えた計35名で活動しています。先日行われました第70回埼玉県美術展では35年連続入選を果たし、2名が入選致しました。このような結果が出せたのも、部員同士が刺激しあって作品制作に取り組める環境を整え、厚くご指導してくださる棚澤先生並びに、保護者の方々の温かいご支援とご協力があってのことです。また、離任された後も講評にいらしてくださる菅野先生のご指導は勿論のこと、歴代の先輩方が築き上げてくださった伝統、代々受け継がれてきた技術のおかげでもあります。この場をお借りして感謝の気持ちを申し上げます。
  私たちの代にとっては今回が最後のさわらび展です。年月が経つのは早いもので、つい先日まで先輩方の背中を追っていた私達が今や最高学年になりました。本庄第一美術部では、絵画の制作やデッサンなどの専門的な知識や技術を先生、先輩や後輩同士の関わり合いの中で身につけてゆくことができます。さらに、地域の方々と接する機会もあり、その中で社会のマナーや人との接し方なども沢山学ぶことができました。本庄第一美術部では、個性豊かな部員たちが日々切磋琢磨し、自分だけの特別な作品を作り上げています。その作品をぜひこのさわらび展でじっくりとご覧になってください。
  最後になりますが、この第30回さわらび展開催にあたり、ご協力頂いた全て
の皆様に心より感謝申し上げます。

棚澤かお.jpg

​さわらび展について

美術部顧問 棚澤 寛

私の母校でもある、本庄第一高等学校の美術部は菅野公夫先生により埼玉県のみならず、全国的に見てもレベルの高い活動として知られるようになりました。年に一度の美術部作品発表会「さわらび展」として今も歴史を刻んでいます。
 この活動は元々本校が本庄女子高等学校だった時代に、当時顧問である菅野公夫先生が、自分の母校である本庄高校で行っていた作品展示「六月展」という展覧会にちなんで、「うちの美術部もどうせならちゃんとした作品展をしよう」と本庄高校に対抗してなんと同じ展示名の六月展という美術部展を開催。11回を数えた年に学校が男女共学の本庄第一高等学校へと変わり、展示名を今の「さわらび展」(芽を出したばかりのやわらかいわらびに因んだもの)に変更、そこから今年で30年目の開催を迎えています。最初の六月展時代から数えると41年目の展示となります。この様に長きにわたり続けてこられたのも、私学特有の学校環境があっての事であり歴史的な事と言えるでしょう。
 今、当時の生徒だった方のお子さんが高校生になっている年を迎えており、ここから先毎年ここを巣立っていった先輩の次の世代が高校受験を迎えると思うと私も身が引き締まる思い
です。今もますます発展しながら地域に根ざし、次の世代にバトンをつなげているこの学校と、美術部に敬意を表するとともに、責任感をもって続けていきたいと思います。
 今後も本庄第一高校美術部は様々な活動に挑戦しながら、芸術とは何か探求していき
ます。よくご来場いただいたお客様から「高校生の作品には見えない」というお言葉をいただ
きます。しかし今の時代、高校生の活動も情報化社会において学校外にどんどん発信される環境となり、様々なチャンスに巡り合う事が可能なのだと感じます。実績では全国高等学校総合文化祭出場校であったり、埼玉県展にて高校生受賞累計6人目輩出、国際美術展では内閣総理大臣賞をいただくなど、様々な実績を重ねています。また、地域と連携し多くのイベントに参加させていただき、様々な場所で展示させていただいたり、野外活動にも取り組んでいます。私は、高校生という枠に収まらず、どんどん自分の表現を伸ばしていってほしいと思っています。スポーツの分野や芸能界でも最年少という言葉が多く聞こえる時代ですから芸術の分野でも負けてはいられません。
 私たちは日々新しい活動に挑戦し,さらに充実した活動となるよう努力を続けてまいります。今年の展示もそんな高校生たちの描いた作品を展示いたしました。まだまだ未熟な作品ば
かりではありますが、この作品はまだ柔らかいわらび「さわらび」たちです。毎日毎日練習して徐々に育っていきます。いつの日か空高く伸びる事を信じて指導させていただいております。是非一緒になってご覧いただき作者に会う機会がありましたらご助言いただければ幸いです。
 最後になりましたが今年も本展示をご覧いただき誠にありがとうございます。

bottom of page